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FAX NEWS


FAX NEWS No.23

発行責任者:谷 大二
2005年6月28日(火)発行

「船員の日」7月10日(日)

船員はあなたとどんな関係があるでしょうか

世界のキリスト教会では、7月10日を「船員の日」として、船員たちのために祈る日と定めています。皆様にも船員のことに関心をもっていただき、彼らのためにお祈りをお願いいたします。

私たちの生活は輸出入に携わる船員たちに依存しています。

 電気、ガス、鉄鋼、アルミニウム、果物、野菜、肉、魚、大豆、小麦粉、私たちが身につけている衣服。私たちの日常生活必需品の中で、外国から運ばれているものを取り除くと、私たちの生活は成り立たなくなります。
 そして、日本からは、新・中古車、重機類などが輸出されています。すべての種類の電化製品が船で海外へと輸出されています。
 ただ、私たちの生活に密着しているこのような物には目が向くのですが、往々にして、それを運んでいる船員たちのことは忘れられています。

船に乗って物を運んでいる船員たちはどのような状況にいるのでしょうか。

船が港に着き、数日停泊する事があるかもしれませんが、殆どの場合、数時間の停泊時間しかありません。もし、陸に上がる事ができたとしても、知らない言葉と習慣に戸惑います。事実、船員たちは自分たちが招かれざる客だと感じてしまう事が多々あります。
船員は、とても危険な状況にいます。嵐の難は勿論、最近マラッカ海峡で起こったような海賊の難が現実にあります。
船員は何ヶ月も船の上で航海を続けているために、家族と会う事もできず、あたたかな家庭から遠くはなれています。家族の大事な行事や、地域のお祭りやミサにも参加する事ができません。

船員の多くは私たちと同じ信仰を持っています。

そして、彼らは私たちの祈りの連帯とサポートを本当に喜んでくれます。「船員の日」にあたり、私たちの生活を支えている船員に感謝し、彼らを心にとめましょう。
船員とその家族のために
今日、私たちの日常生活に深い関わりを持っている船員に対して心からの感謝を込めて祈りましょう。船員自身のために、そして、長期間離れ離れになって生活している家族のために祈りましょう。

船員司牧に携わっている人のために

船員たちの様々な必要に応え、彼らを精神的に支えている人々のために祈りましょう。彼(女)らは、世界中の港で、そして日本中の港で、船員を訪問し、船員を教会や船員センターで歓迎しています。

 カトリックの船員司牧(Apostleship Of the Sea =AOS)は、1920年にイギリス・スコットランドのグラスゴーの信徒のグループから始まりました。現在の最高責任者はローマ教皇です。日本での活動は40年に亘り、現在は全国22カ所の港で、世界中から寄港する船員たちの訪問、福利、厚生、扶養家族などの支援を主な活動としています。AOSはカトリック司教協議会、「日本カトリック難民移住移動者委員会」の移動者部門として、同委員会に属しています。 

日本カトリック難民移住移動者委員会 委員長 谷 大二




浜尾文郎 枢機卿よりメッセージが届きました

船員の日曜日   2005年

 船員の日を祝うにあたって、私たちの心と思いは、すべての船員、漁民、船の乗組員、船客、港湾労働者、航海競技者、ヨットに乗る人たち、そして彼らの家族たちへと向かいます。この機会にわたしたちの社会が、どれほどこれらの労働者に支えられているかを思い出しましょう。海からの食べ物、快適な暮らしのためのほとんどすべての必需品や消費物品を「わたしたちは彼らに依存しています」。現に国家間の貿易や商取引の90%以上が海路によるものです。これだけの必要性を満たすには、非常に勇気ある行動、専門的技術、犠牲、専門的意欲と力が求められます。しかし、大多数の船員たちは、世界経済に果たしている彼らの役割が理解されておらず、正当に報われていないと感じています。
 IMO(国際海事機関)、ILO(国際労働機関)、 FAO(国際食料農業機関)のような機関の努力や多くの労働組合、様々なNGOの抗議にもかかわらず、とくに漁民や船員たちの生活や尊厳に影響を及ぼしている、未だに解決されていない問題がたくさんあります。彼らすべてが平和で人間らしい生活が出来る状況を創り出す義務を社会が持っているにもかかわらず、移動者の苦しみの多くの部分は、特に人権侵害によるものです。
 それにもまして、わたしたちは、近年、船員が不当に拘束され、犯罪人とされるケースが増えてきていることを見聞きしています。チャプレンや司牧が訪船する際に、たとえそれが司牧上の目的であっても、乗組員に近づくことが非常に難しくなってきているという苦情がたくさん寄せられています。昨年、船員たちの上陸許可に厳しい制限が設けられ、それに対しても各地で抗議が起こりました。しかし、今のところそれに対して状況が好転したということはありません。

 さらに、わたしたちは皆、HIV/AIDSが広範囲におよぶ人類の大惨事であることを知っています。船員や漁民をはじめ、共同体として世界中を旅する人たちは、重大な危機に直面しています。ですから、この世界的流行病に関しては、その問題に目覚め、これに取り組むことこそがわたしたちの義務です。そこで、わたしは世界中のAOS(注1)に、関係者を養成し、教会の道徳的教えに従って取り組み、HIV/AIDSを患っている人たちに対して、差別や偏見のあるところではそれと闘うように励まします。わたしたちは彼らとゆらぐことのない連帯を示さなければなりません。教皇ヨハネ・パウロ2世は、HIV/AIDSで苦しんでいる人への差別的扱いについて、何度も話されました。かつて教皇は「神は差別することなく,限りなく、あなたがたすべてを愛しておられます。神はあなたがた病気の人、AIDSで苦しんでいる人を愛しておられます。神は病気の人の友人、親族、そして看病している人たちを愛しておられます。神は皆を無条件に永遠の愛で愛しておられます。」(ミッシオン・ドロレスでの演説)バシリカ、サンフランシスコ1987年9月17日)

 また、「フェア・トレード」の概念(注2)は徐々にではありますが確実に世界の多くのところで広がっていることを思い出しましょう。このことに敏感になっている消費者の数も増えてきています。海運は国際貿易の主要な部分ですので、海運、漁業、その他の領域でも「フェア・トレード」の考えがゆきわたる時が来ようとしています。
 この良き日にもう一度、海の人々に対して、教会が固い決意を持って課題に取り組み、彼らやその家族と深く連帯していることを伝えます。チャプレン、司牧者、ボランティアに対して、彼らと深く関わってくださるようにお願いします。使徒パウロの「悪に負けることなく、善を持って悪に勝ちなさい」(ロマ12・21)ということばにいつも導かれますように。これは、教皇ヨハネ・パウロ2世が繰り返し引用した聖書のことばです。

 「海の星」である聖母がいつもわたしたちの模範であり、わたしたちの「羅針盤」でありますように。すべての危機と危険からお守りくださいますよう、聖母のお取り次ぎを願います。
神の祝福と御保護がみなさんの上にありますように。

              濱尾文郎枢機卿 議長
アゴスティノ マルチェット 秘書

訳者注;
1.カトリック船員司牧(Apostleship Of the Sea)
2.途上国の生産者と先進国の買い手との間に,直接的な関係を作り上げ、賃金を稼ぐ手段に乏しい生産者の生産物を、買い手が適正な価格で直接買う活動であり、経済的側面と社会的側面がある。

7月10日(日)共同祈願の一つに加えて下さい 

すべての恵みの与え主である神よ、家族から離れて仕事をしている船員のために祈ります。彼らは私たちの食卓にのぼる食べ物、日用品、石油などを私たちに運んでくれます。彼らが安全な航海を終えて、無事に家族のもとにかえる事ができますように。
また、船員とその家族のために祈り、船を訪ね、支援している人々のために祈ります。彼らがあなたの恵みのうちに、船員たちを支えることができますように。




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