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FAX NEWS


FAX NEWS No.26


発行責任者:谷 大二
2005年11月15日(火)発行

長崎教会管区別セミナー

日本において信仰を生きる


 9月17日(土)、難民移住移動者委員会の主催により、「日本において信仰を生きる」という外国籍カトリック信徒の集い(長崎教会管区別のセミナー)が(福岡教区)大名町教会において行われました。フィリピンの人々を中心に約150名が参加しました。


 熊本で信徒宣教者として働いているフィリピン人女性のアルバ・ビンさんは、この集いに参加して、自分の感じたことを次のように述べてくれました。

「9月17日、福岡大名町カテドラルで行われた九州地方の外国人の集まりに参加された人々は、働くため、また互いの人生におけるパートナーとの出会いを望み、来日される女性を中心として増加している外国人の一部にしかすぎません。


 しかし、この集いに来られた多くの人々は、このような集まりに始めて参加できたことをとても感謝しています。新しい友だちができ、そしてこのわかちあいによって自分はひとりではないことがわかりました。また、自分たちにとっては外国である日本において、毎日直面しているチャレンジを勝ち取る勇気をも与えられました。


 信者であるフィリピン出身のおくさんたちにとって、一つの大きなチャレンジは、日本人の夫と共に教会に行くということです。日本人である多くの夫は、一緒に教会に行かないだけではなく、自分の子どもに洗礼を授けることにも賛成しません。


 フィリピンで洗礼を受けた多くの子どもたちは、日本に来て育ちますが、母親と子どもの間の言葉の壁にぶつかって、洗礼を受けたことすら知りません、何故かと言うと、母親は母国語を知らない子どもたちに、自分お言葉でお祈りを教えることが出来ないからです。にもかかわらず、信者の母親たちは希望と信仰を絶対に失いません。全てのチャレンジを勝ち取るために、主イエスを「信頼すること」、そして「祈ること」は彼女たちの武器です。外国人、特に外国籍カトリック信徒の存在は、日本カトリック教会にとって大きなチャレンジです。洗礼を受けた子どもたちは、私たちの教会の未来における希望です。どのように彼ら子どもたちを助けることができるでしょう?」


 

福岡教区 難民移住移動者委員会 担当司祭

美野島司牧センター:コース・マルセル


「とらわれ人に解放を」 -知っていますか?日本に収容所があることを

05年正義と平和協議会横浜大会 難民移住移動者委員会 分科会報告


 9月23日(金)-25日(日)、横浜雙葉学園で行われた05年正義と平和協議会全国大会において、難民移住移動者委員会も分科会と展示を行った。23・24日と2日間に渡って行われた「難民・移住者」に関する分科会では、今年の「難民移住移動者の日(9月25日)」テーマである「とらわれ人に解放を(ルカ4:18)」をメインテーマに、日本に三ヶ所ある法務省の「入国者収容所入国管理センター(以下収容所)」の問題について学んだ。一日目は、日頃から問題に関わる大坂教区シナピスのビスカルド篤子さん、さいたま教区助祭 斉藤紳二さん、かつて収容されていたキューバ人女性Aさんらをパネリストとして招き、また二日目には、被収容者を面会し、医療相談を続けている医師、山村淳平さん(港町診療所)を講師として招いた。 


 入国管理局が管理する、外国人のための長期収容所では、被収容者に対する扱いについてたびたび問題となっている。単に「在留資格」が無いというだけにも関わらず、言葉も文化も異なる人々を10畳ほどの部屋に10人以上拘禁するばかりか、職員による不当な暴行、弁護士に宛てた手紙や持ち物の日常的な検閲、病状のひどい被収容者に医療行為を行わない、職員の都合で自由時間を与えないなど、明らかな人権侵害が長年にわたって行われている。また、その中には難民として日本に庇護を求める人や人身取引の被害者も含まれ、既に心に傷を負う彼(彼女)たちの中には、このような状況での長期収容によって、心を破壊されてしまう人も多い。これについて多くの人権団体・支援者、またキリスト者が疑問の声を投げかけているが、現状の改善は見られず、その問題の根深さに支援者らも心を痛めている。


 1日目にパネリストとして招いた、元被収容者のキューバ人女性Aさんは、「私たちは人間として扱われていなかった」と語る。Aさんは、病気になっても検査してもらえなかったこと、また2004年の正月前後においては、職員が正月休暇で不在なために、9日間にわたって、部屋に閉じ込められ、シャワーすら浴びられなかったことなどをあげ、「私は一年半以上『きっと明日は出られる』と思い続けた。まるで忘れられた靴になった気分だった」。と語った。Aさんの語る一つ一つを、私たちは現実として受け止めなければならない。彼女は現在難民申請中だが、もし認定されなければ、収容所に送り返される。そして、身に危険が及ぶ祖国に送り返されることにもなる。

 

 2日目の講師である山村先生からは、収容所内での医療体制について問題提起が行われた。先生が、2003年8月から9月の間面会した67名のうちには、胃炎/十二指腸潰瘍疑17名、PTSD(心的外傷後ストレス障害)18名、強度のうつ状態3名、狭心症疑7名、全身衰弱1名、脳梗塞1名、胆石(要手術)1名などが含まれ、また自殺企図が2名、集団生活で有ってはならない感染症である結核も1名いた。また、内部専属医師から被収容者が受けた治療について、通訳なし96%、検査なし47%、触診/聴診なし51%、病気についての説明なし60%、(処方された)薬についての説明なし60%、不安あり76%、医師への信頼性なし83%…(山村淳平まとめ『法学セミナー2005-09no.609』より一部抜粋)。これだけでも信じ難いが、それだけではなく、職員による暴行で頸椎を損傷し、弁護士に訴えようとした翌日に退去強制させられたパキスタン男性の例もあがり、単なる治療義務の怠慢のみならず、入管職員による不祥事を闇に隠し去ってしまう現状もあげられた。


 今回2日間に渡って行われた分科会の参加者からは、「こんな現状が日本にあるなんて信じられない」、「驚いている」との率直な意見が多くあがった。「カトリック教会でも、もっとこの問題を広められないのか?」、「続けて支援するにはどうしたらよいだろうか?」や、「法務省は現状を知らないのか?」、「仮放免者への生活保護は無いのか?」など具体的な疑問の声もあり、講師、参加者、主催者共に、真剣に話し合いの時間をもった。斎藤紳二助祭は、「支援には様々な側面がある」と語られた。実際、収容所に面会できる時間は平日だけで、一般に働く人々は、継続して面会することは難しい。しかし、「面会」だけが支援というわけでもない。知っている人たちがこの問題について話し合う時間をもつこと、教会をはじめとした身近な社会で暮らす外国人に対する理解、他者を思いやる気持ちをもつことが、まずできる「支援」の第一歩であるようにも感じる。カトリック難民移住移動者委員会では、昨年度より「収容所問題連絡会」を立ち上げ、三ヶ所の長期収容所の担当者らと詳しい情報の交換を行っている。今後、面会を中心とした支援体制の確立が課題となるが、この問題を教会内外に広く伝えていくことも重要な課題である。今大会に続き、今後もこの問題について皆さんと共に考えていきたい。


 

報告:難民移住移動者委員会 



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