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FAX NEWS No.35   クリスマス特集号 瓦版第一号

                   発行責任者:谷 大二 2006年12月15日(木)発行


みことばは 人となり わたしたちのうちに 住まわれた  ヨハネ 1:14
主イエス・キリストのご降誕 おめでとうございます!

クリスマス おめでとうございます。

難民移住移動者委員会 委員長 谷 大二

     

まず、クイズからはじめましょう。


1.聖家族は難民だった?
2.聖家族は移住者だった?
3.聖家族は移動者だった?
はい・いいえ
はい・いいえ
はい・いいえ

正解はこのページの最後をごらんください。聖家族はもちろん、イエスとマリアとヨセフ。同じクイズをあなた自身にもあてはめてみてください。 私たち委員会は難民、移住者、移動者の宣教司牧、そして人権に関する課題を扱っています。少し私たちの活動を紹介してみましょう。 
  難民は、「人種・宗教・国籍・政治的信条などが原因で、自国の政府から迫害を受ける恐れがあるために国外に逃れた者」です。日本にも年間4百人近い人が申請しています。過去24年間では4000人が申請して、約380が認定を受けています。日本の認定はことの ほか厳しく、認定者は一割に達しません。私たち難民の受け入れ支援を活動の一つの柱にしています。
  移住者は、海外からの移住者と国内移住者に分けられます。多くの移住者は言葉や週間の違いや、日本での法的地位の不安定さのゆえに苦しんでいる人たちもいます。カトリック国である南米、フィリピンなどの国からの移住者も多く、そのため、日本のカトリック人口は統計上約45万人ですが、実際には100万人を超えていると推計されています。今後も移住者は増大します。私たちは「日本の教会」から「日本にある教会」への変革を目指して活動を展開しています。
  移動者とは、船員、パイロット、スチュワーデス、サーカス団員、巡礼者、旅行者、長距離運転手、路上生活者などです。私たちは主に船員司牧の力を入れています。日本の輸出入の99%が船に頼っています。その担い手である船員たちは危険な海の上で、孤独で過酷な状況の下で働いています。AOS(海の使徒職)では訪船を中心に、船員の港のひと時を応援しています。
 クリスマスの静かな夜、私たちは心静かにミサで祈り、食卓を囲みます。家族団欒の楽しいひと時を迎えることができます。しかし、難民、移動者、移住者たちは家族と離れて、孤独のうちに過ごしている人がほとんどです。これが、彼らに共通する特徴かもしれません。クリスマスのミサの中で、彼らのために祈ってください。彼らが一日も早く幸せな生活を取り戻せるように。そして、クリスマスの喜びをともに祝うことができるように。

日米共同シンポジウム「日本に於ける難民支援〜支援の現状と展望〜」

 2006年10月21日(土)JICA国際協力総合研修所にて、アメリカで難民支援を行っている民間団体、国際救援委員会(IRC)から、ジャナ・メイソンさんとバネッサ・オルティスさんを迎えて、日本に於ける難民支援の現状と展望に関してのシンポジウムが行われた。
 シンポジウムでは、国連難民高等弁務官駐日事務所のナタリー・カーセンティー(主任法務官)さんが「難民受け入れの基準と最善の行動」について話した。その中で、難民・庇護希望者と移住労働者との決定的な違いは、難民・庇護希望者は帰る国がないこと、移住労働者は個人的な理由で帰れないことはあっても、原則的に帰る国があるということが強調された。また、難民申請者は受け入れ国からの支援があるが、庇護希望者には受け入れ国からの支援がなくNGOの支援に頼っているという違いも説明された。
 現在日本の法律上、難民申請者も、庇護希望者も入管に出頭し手続きを始めても、就労は許可されない。即ち、生きていく手だてを自分で作り出すことはできない。カーセンティーさんは働く権利の重要性、就労の権利を強調し、「働くことは、自活の手段であると同時に人間としての尊厳を保つものである」と述べた。最後に、日本は難民認定と難民支援が分断されていることが問題であり、難民は人間であることを先ず考えていく必要があると結んだ。
 移民,移住者の国であるアメリカは2007年度の難民受け入れ上限を7万人と設定している。移民審査官の審査はすべて公開されている。アメリカでの定住支援は、とくに企業との連携を密にして難民の就職斡旋に力を入れ、社会の中での難民への認識を高め、難民が人として、また、出身国での技術が生かせるような手だてを積極的につくりあげている。

文責:野上幸恵(委員会秘書)

難民の話 

国に帰ったら、殺されてしまう。国を逃れてやっと日本にたどり着いたのに」悲痛な叫びをあげたビルマ(ミャンマー)の人。胃が痛く、夜も眠れない、と何人もが訴えていました。
 先日、長崎の大村入国管理センターに面会に行った時のことです。この人たちは仮放免で生活していたのに、関東で入管に出頭したら拘束されてしまったのです。そしてこちらのセンターに移送されてきました。会議で長崎にいった機会を利用して訪問しました。入管職員に案内されて鍵のかかった扉を通って面会室に入ったら、後ろからガチャと鍵を閉められました。その時のなんとも言えないいやな気持ちが今も残っています。面会室はガラス張りの部屋。収容者と面会者は握手をすることもできません。ガラス越しの向こう側の部屋に監視と一緒に収容者が入ってきます。そして、一人約30分、心身の健康状態を尋ねたり今後のことについて話し合ったりしました。皆、国の軍事体制から逃れて来た人々なので難民認定を受けたいと思っています。
 しかし日本では難民認定された人は非常に少なく、2003年は申請者336人に対して認定者10名、翌年は426人に対して15人、去年は384人に対して46人でした。 この数も一度は非認定になりながら、再審査で認定された人数も含めてのものです。他の先進諸国が、千、あるいは万単位で毎年難民を受入れているなか、日本政府が難民と認定する数は極めて少ないのです。
 難民とは、人種、宗教、集団あるいは政治的意見等によって自国を出ざるを得なかった人ですから、たとえ法的に難民と認められなかった人でも、実質的難民にはかわりありません。 でも日本で難民不認定となった難民たちは、命に危険が及ぶ祖国や他国に送り返される危険があります。
 この大村入管センターのパンフレットには、「外国人の中には、我が国の安全や利益が害されるのを防ぐために強制的に国外へ退去させなければならない人たち・・・が後を絶たない状況にあり」、このセンターは「出入国管理及び難民認定法の規定により、不法に日本に入国したり、在留中に好ましくない行為をして、日本から退去を強制されることとなった外国人を、送還できるまでの間、とどめておくことを目的とした法務省の機関」と書いてありました。
日本から退去強制となった外国人を、送還できるまでの間、とどめておくことを目的とした法務省の機関というセンターの設置目的からみると、ここに収容されている人々が強制送還される可能性は大と考えられます。アウン・サン・スー・チーさんが長期間、軟禁されているビルマの軍事政権のただ中にこの人たちを帰すことがなにを意味するかを、しっかりと見極めてほしいものです。
 日本では、今、様々な問題が堰を切ったように流れ出してきました。教育基本法改定、少年法改定、障害者自立支援法・・・等どれも、管理を主に、人間を従にするもの、また差別化、周縁化、二極化への地ならしのように思えます。「忘れたん?みんな一緒のニンゲンやで」という部落活動センターの標語が心にしみいります。

文責:石川治子(社会福音化推進部部長)

移住者の話「迎える喜び」


 御国のために頑張る長崎の兄弟姉妹たちにとって、今年一番の大きな恵みは、11月3日と4日の難民移住移動者委員会主催の研修会でした。カトリックセンターを主会場に、とても和やかな雰囲気の中で行われました。 
  同じ信仰を持つ者同士は、すぐ心が打ち解け、多くのことを学んだように思います。この二日間で日本に生きる外国人の兄弟たちの苦悩をいくらかでも理解し、何かをしなくてはと心に銘じた次第です。私自身、ほんの少し奉仕協力している程度で、もっと積極的に共生と共感の心を深めていかなくてはなりません。
 この研修会で得た最も大きな恵みは、参観した外国人の兄弟姉妹たちの笑顔でした。私たちの想像を超える大変な苦労、困難な問題を抱えながら、あのほほえみは一体どこからくるのでしょうか。この兄弟姉妹たちの中にこそ良きおとずれ、うれしい便り、福音があると痛感しました。子どもたちにも素晴しい可愛さがありました。
 このほほえみが長崎のスタッフにも伝わり、迎える喜びを味わうことが出来ました。自然体でおおらかに、まるで何十年も付き合っている友のように歓迎できた体験は、何物にも代え難い収穫だったと言えるで しょう。心に沁みとおるこの喜びがずっと持続するように願って止みません。
 話しは変わりますが、皆さんは「チャンポン」の由来をご存知でしょうか。その昔、中国から長崎に来ていた留学生が、夜中にお腹が空いてどうしても眠れないと宿主に訴えたそうです。真夜中に食材を買いにいくのもままならず、宿主は有り合わせのキャベツやモヤシ、牡蠣、イカなどをいっしょくたに煮て味付けをし、麺を入れてドンブリに盛り、留学生に差し出したそうです。留学生は、食べながら目を丸くして「これはおいしい」と絶賛したそうです。きっと「謝々!」と言ったに違いありません。このことがあってから、麺に野菜、魚介類、それに豚肉のスープを加えて作ったものをチャンポンというようになったとさ。私の説明で美味しさがつたわりましたか?どの店のチャンポンが美味しいか?ですって! それは私の所に直接来ないと、この紙面では教えられまっせん!いらっしゃれば、私が同行します。
 私がふと思うに、今回の研修会はまさにチャンポンのような味がしました。多国籍、他民族の兄弟姉妹たちが一同に会して、それぞれの味を出しったからです。アメリカ人、スペイン人、フランス人、ブラジル人、ペルー人、フィリピン人、日本人、ベトナム人、タイ人。まだまだいたでしょうか。ここに書き漏れると苦情が出そうですが、それほどに多くの種々の味が出て、楽しい研修会でした。どんな味だったのでしょうか? それはきっとキリストの味、もっと正確に言うなら、キリストに近づこうとする味だったと思います。あるいはキリストの愛をもっと広めようと言う味だったと思いました。
 一人ひとりがみな素晴しい! 美味しい!と言ったに違いない研修会が長崎で実現できたことを天の御父に感謝します。

文責:川口清神父(大浦教会主任)

移動者の話“Thank you! dear!”

 2001年「難民移住移動者委員会」に会の名前が改名され、移動者の意味を知った。現時点で移動者とは 船員、サーカス、路上生活者、パイロットの人たちの事を言う。当時私は船員さんたちの事を全く意識していなかったので、目から鱗だった。何が目から鱗なのか、其れは私たちの生活の90%(?)は輸入から成り立っている、という事。かつて私はミクロネシアのポーンペイ島に住んでいたが、長い間輸入の船が来なくて、お米、野菜の品切れで大変苦しかった事を思い出し、何はともあれ船員さん達に“ありがとう”を言わなくっちゃー!と単純に思った。
 其れから福山に帰り、私なりに訪船活動を始めた。Fr,Raymondに教わったとおり、税関に行って「船陸交通許可書」なる物を作ってもらい、何時、何という船が、何処に接岸するかを確かめておいて、それを目がけて、登録しておいた車で出かけて行く。JFEのゲートでチェックを受け、Aバースまで直行。しかし、初めては何だか怖くて震えそうだった。ところが訪船してみると意外!何とフレンドリーで“Wellcome,wellcome”なのだ。特にChristmasとEaster前後の訪船になったが、ミサの為には神父を探し、「訪船」までは手伝って頂けなかったが、Christmasの為のプレゼントは毎年教え子(と言っても40歳前後のお母さん達)に手伝って貰いながらラップし、其れをプレゼントすると彼らは大喜び!毛糸の帽子を直ぐにかぶり、Philippineへ電話を入れに外の電話ボックスへ直行!ボッスの前は行列!船に帰ってきた人達は、“奥さんから宜しく、有難う!って”、となど等。
 彼らは自分たちの話をしたい。何でも話したくて近づく。今までに3人の船長さんから自分たちの誕生日のリストを頂いた。誕生日には祈ってくれ、と。一人ひとりは無理なので月ごとにまとめて祈った。どれ程危険な航海であるかそれだけを見ても判る。それにしても彼らはどうしてアンナに明るく楽しいのだろう?! 卓球もしたし、何でしたか玉を突くゲーム!もした。彼らが力を合わせて完成させた船の絵のパズル、記念に頂いた、是はナイショかしら?!
 2005年からはフィリピン人のFr.Garryが福山に来てくださったので初めは2人で訪船し、今は彼一人で頑張っている。
主にフィリピンの船を訪問しているようだが、教会を紹介するカードを作り訪船しては其れを配り、喜ばれている様子。今年もChristmasが近づいた。Xmasには一緒に行こうと 今 手編みの帽子や、マフラー、日常品、御言葉カードなどを集め、プレゼントの準備をしている。♪“早く恋(コイ)来い Christmas”♪!

文責:援助マリア会 春日圭子

「人身取引」に対する修道女対象のセミナー 2006年11月27日〜12月2日


国際女子修道女会総長連合会が2001年度総会の宣言文の中で、金儲けのための多国籍ビジネスとして特に女性の人身取引によるあらゆるレベルの虐待、性的搾取の犠牲者である女性と子どもと連帯することを公言している。
「21世紀の奴隷制度」といわれるこの「人身取引」に対して、奉献者としてそれぞれの修道会のカリスマに沿ってどのような関わり、どのように関わるかについて、修道女対象に聖書に基づいての養成がIOM(国際移住機構)とUISG(国際女子修道女会総長連合会)の共催のもとにマニラで開催された。オーストラリア、東チモール、インドネシア、フィリピン、台湾、日本、シンガポール、マレーシア、「人身取引」の送り出し国、中継国、受け入れ国から50人のシスターが一同に集まり、インターナショナルなイントネーション英語で、グローバル化している「人身取引」の現状を学び、地域での関わりの分かち合い、具体的な関わり方を研修した。
 送り出し国、受け入れ国の被害者についての映画を見た夜、過酷な現実の前に、被害者、サバイバーの女性たち、子どもたちの姿がシスターたちの心、頭、手、足、体全体を震撼させ眠れぬ夜を祈りながら明かした人も多かった。貧しさから生きるための糧を得るために、洋の東西を問わず、歴史の始めから弱者が物化され売買の対象になっていく。各国、各地で修道女たちが「人身取引」の被害者/サバイバーに同伴しながら、人権の回復のめに日夜努力を重ねている体験も分かち合いながら、一日の終わりには、その日のテーマに沿った聖書の箇所をグループ毎に解釈し、様々な方法−歌あり、踊りあり、劇ありーで表現した。シスターたちのタレントが全開していた。
こんなにも深刻で、厳しい支援状況の中でもお腹から笑い転げるシスターたちの姿に、セミナーの指導者もびっくり、感動していた。 キリストにつながりながら関わっているシスターたちの強さかもしれない。だから「燃え尽き症候群」になることなく、希望を持ち続けることができるのだと確信した。
 個々の修道会がそれぞれ個別に自分の会の活動として関わるには限界が多すぎる。同時にそれは、被害者/サバイバーたちの立場に立つと無駄が多すぎる。キリストの働きを超修道会レベルでグローバルに行うネットワークを次回のフォロ−アップ・セミナーで考える。修道女間、修道会間のグローバルなネットワークを築く時が来ている。

文責:野上幸恵(委員会秘書)

「教育基本法改正案」と「共謀罪」

「教育基本法」改正案について
 去る11月、社会司教委員会は「教育基本法改正案に深い懸念」を表明し、政府に対し文書を送付しました。多文化共生を目指すカトリック教会にとって、この改正案の何が問題なのかご存知でしょうか?  難民移住移動者委員会が危惧しているのは、この法案には移住者、難民、国際結婚によるダブルの子どもたちに対する何の配慮も見られないことです。国内で増え続ける外国籍の人々や無国籍の子どもたちのアイデンティティを無視して同化を強いることは、人権侵害にもつながります。法案成立は将来を担う子どもたちの人格形成にも影響を与えかねません。問題意識を持って祈り続けて行きましょう 。
「共謀罪」について
「平成の治安維持法」と呼ばれている共謀罪。国連越境組織犯罪防止条約の批准のために共謀罪の創設が必要不可欠というのが政府の言い分です。“テロ対策”という大義名分があればどんな悪法でも成立してしまう政府に傾いている印象を拭えません。テロを警戒するあまり、日本で生活する外国人のみならず日本人までも政府の管理下に置かれようとしています。必要以上に警察が市民生活に介入すること許し、具体的な行為の伴わない話し合いだけでも罪に問われることになるのです。ある議員は共謀罪創設が憲法改正をより早めることになるとも語っています。思想・良心の自由をすべての人が持ち続けられる社会を望みます。

 本年も難民移住移動者委員会の活動をご支援いただき、ありがとうございました。年毎に難民・移住者・移動者を取り囲む情勢は厳しくなっておりますが、日本で生活する多国籍の人々が、神様に愛され日本の人々に愛されていることを、現実の生活のなかで実感しつつ生きることが出来るように、小さなことからサポートを続けて生きたいと思います。今年一年、皆様からいただきましたお祈りとご支援を心から感謝申し上げます。
 私たち委員会の活動は皆様の献金によって支えられています。どうぞご理解とご協力をお願いいたします。皆様のうえに 幼子イエス様の豊かな祝福が注がれますように、どうぞ良いクリスマスと新年をお迎えくださいませ。

難民移住移動者委員会 事務局


クイズの答
 1.はい(マタイ2章参照)2.はい(マタイ2章19-23節参照)3.はい(ルカ2章1-7節)


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