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FAX NEWS

 

FAX NEWS No.49

                発行責任者:谷 大二 2008年4月19日(土)発行

J-CaRM 情報発信 9


  ブラジル日本移民100年祭 〜希望を持って歩む民〜

 

 今からちょうど百年前、1908年(明治41年)に、契約移民165家族・781名と10名の自由移民が、笠戸丸に乗って、神戸からブラジルへ渡航しました。「契約移民」とは、ブラジル政府から補助金を受け移民となった方々ですが、その多くは沖縄県の出身者が占めていました。今でもブラジル日系人の中では、沖縄をルーツとする人たちが多いそうです。
 日本人の海外への移民は、1868年に始まっています。最初はアメリカ合衆国(ハワイ、アメリカ本土)への移民が主でした。けれども、日本からの移民は低い賃金と厳しい労働条件にもよく耐え、献身的に働いたため、結果的にアメリカ人の仕事を奪うことになってしまいます。やがて排日運動が起こり、アメリカへの移民は送り出しを制限せざるをえなくなりました。
 1888年に奴隷制度を廃止したブラジルでは、コーヒー農場での労働力不足を補うために、ヨーロッパからの移民を誘致し、受け入れていました。しかし、劣悪な条件下での労働は移民の不満を招き、ドイツやイタリアの政府は、奴隷同然の移民の送り出しには協力できないと、出国を停止したりしています。
 こうした状況下で、労働力不足に悩んでいたコーヒー農園の経営者とブラジル政府に、当時アメリカ合衆国から移民を締め出され送り先を探していた『皇国植民会社』は、日本人移民の受け入れを売り込んでいきました。
 皇国植民会社は、やがてサンパウロ州政府と契約し、毎年千人の農業移民をブラジルへと送り出すことで合意し、日本国内での移民希望者の募集を開始します。移民の条件の中に、「移民は夫婦を中心に、12歳以上の子どもか夫婦の兄弟姉妹を含む『3人以上の家族』であること」というものがあったそうです。皇国植民会社は、この「家族」の条件を満たすために、移民を希望する人々の中の独身者たちを名目上の夫婦・親子・兄弟にしたりしました。また、外務省に供託する保証金(10万円)を調達できないため、移民たちからの「預かり金」を流用してこれに当てたりしていたようです。
 時代が移り、今、日本にやって来る外国の方々も、同じような状況に置かれているのではないでしょうか。例えば、『研修生制度』が悪用されることが度々あります。海外にある「研修生送り出し機関」の中には、研修生として日本に来るための条件を改ざんしたり、研修生からの「預かり金」を徴収し、それを自社に流用してしまったりすることもあります。
  新しい可能性を求め、より良い自己実現を目指して旅立つ人々の背後に、今も百年前も、こうした重苦しい現実があります。移民・移住という選択が、正当なシステムの中で実行され、それを決断した人々に本当の希望を与えるものとなるよう、この問題を様々な角度から検討していくことが大切ではないでしょうか。



 共同祈願:4月27日(日)のミサの共同祈願に加えてください

 1895年、日伯修好通商航海条約締結によりブラジルと日本との間に外交関係が樹立され、1908年、最初の日本移民約800人を乗せた笠戸丸が神戸港からサントス港へ入港したのが両国の友好の絆を深めるきっかけとなりました。
 記念すべき100周年にあたり、日伯交流年事業が政府間に留まらず、経済界や地方自治体、友好団体、人権団体、ブラジル人コミュニティなどがさまざまなイベントを企画し、祝っています。当委員会でも記念企画として、日系ブラジル人2世3世のドキュメンタリーDVDの上映会を行ないます。
 2008年は、ブラジル移民100周年に加え、「世界人権宣言」の公布から60周年にあたり、移民について知る機会となり、多文化共生や外国籍の人々に対する理解を深め、また人権について考えるきっかけになるよう、お祈りください。共同祈願をご活用いただければ幸いです。


   共同祈願

世界の歴史を導かれる父なる神よ
今日、私たちはブラジル移民100年祭を 祝います。
1908年4月28日、800人の日本人移住者が 神戸から笠戸丸に乗って海を渡り、ブラジルに向かいました。
そして、今反対にブラジルから約32万人の移住者が日本に来て生活して います。
ブラジルと日本との間のこの大きな人の 流れ、

そしてひとりひとりの苦難に満ちた 生活を慈しみ深いはからいのうちに導いて くださったことを
主に感謝するとともに、 この記念の年が、多文化共生へと日本社会が 力強く踏み出し、
移住者の人権がさらに保障 される大きな機会となるように祈ります。
そのために、私たちひとりひとりも主の働き手となれるように、希望と信頼、愛の力をさらに強めてください。

 

 




新刊紹介『5つのパンと2ひきの魚』―獄中からの祈りー
   フランシスコ グェン・ヴァン・トゥアン著   難民移住移動者委員会 訳

ベトナムのトゥアン枢機卿が獄中で綴った祈りが、当委員会訳で女子パウロ会から出版されました。深い祈りの本です。是非お読みください。ご希望の方は送料実費でお送りいたしますので事務局までご連絡ください。

 本体価格1300円+税(税込1365円)   送料:2冊迄160円



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