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FAX NEWS

 

FAX NEWS No.58

               発行責任者:谷 大二 2009年3月14日(土)発行

J-CaRM 情報発信 16


2009年 法改定
   新たな在留管理制度 2                



 3月6日、「出入国管理・難民認定法」の改定案が閣議決定されました。

 

 前回のニュースでは、改定法案全体の問題について、RAIKの佐藤信行氏のコメントを紹介しましたが、今回は「新たな在留管理制度」の中で起こりうる、具体的な問題について考えてみます。

 

 改定法によれば、法務省は、外国人が所属する機関(私企業や公共団体、研修生・技能実習生受け入れ機関、日本語学校、大学、専門学校など)に対して、個人単位で「就労状況・研修状況・就学状況」などを定期的に報告することを義務付けることが可能です。情報を提供することを拒んだり、虚偽の情報を提供した機関に対しては今後、外国人の受け入れを認めないなどの処置を取ることができるのです。

 

 例えば教会の中でも、宣教師として日本に派遣され、教区司教のもとで宣教活動に従事している神父様方やシスター方に関して、法務省がその個々の活動の報告を求めてきた時、司教様がプライバシーの保護などの理由によって、その要請に応じなかった場合、法務省はその修道会や宣教会から日本に人材を送ることを認めない、あるいは当事者のビザの発行を拒否することも可能となります。

 

 この新しい制度には、移住労働者ばかりでなく、大学、企業そして多くの宣教師の方々の活動に支えられている教会が政府による管理下に置かれることになる危険性があるのです。

 
 2008年度 東京教会管区別セミナー
  
  (2/26〜27 日本カトリック会館)             

 

 難民移住移動者委員会では、東京、大阪、長崎の三大教会管区ごとに教会管区別セミナーを年1回行っています。


 2月26日(木)〜27日(金)に、日本カトリック会館マレラホールで、東京教会管区セミナーが行われました。テーマは「フィリピン人司牧を考える集い  Challenges on the Pastoral Care of Filipinos」で、日常的にフィリピン人司牧に関わっている司教、司祭、修道女、信徒宣教者、信徒が42名参加しました。


 参加者の共通認識をもつために、世界の移住者の現状、特にフィリピン人の移住の現状、フィリピン人の教会観、信仰の特徴について、カトリック東京国際センター(東京教区)のフィリピンからの信徒宣教者アグネスさんの発題がありました。


 「私たちは『人の移動の時代』に生きていること。移住者の49%は女性であり、アジアにその傾向が強いこと。約872万人(2007年現在)のフィリピン人が、世界213カ国に看護婦、教師、技術者、介護士、家事労働者などとして働いていること」など、地球規模の動きの中にいることを改めて感じました。また、フィリピンの教会と日本の教会の雰囲気に大きな違いがあり、信仰表現の違い、文化的・社会的背景を理解し、相互に受け入れていくことの必要性を再確認しました。


 定住化が進むにつれ、高年齢化する第一世代のフィリピン人たちの精神的サポート、第二世代の子どもたちの信仰教育など、教会に求められている課題は多くあります。今後もフィリピン人の司牧について、教会管区内で連携をはかっていくことになり、来年は、子どもの信仰教育をテーマに、札幌教区で開催する予定です。
                     有川憲治 (カトリック東京国際センター)


 


「人身取引」をなくすためのワークショップ
  
              

 

 2月5日(木)〜8日(日)、タイのバンコクで開催されたカリタス・アジア主催の「女性と子どもの人身取引に対する啓発 ― 意識感化と市民の参加」に関するワークショップに参加しました。

 

 タイ、インド、スリランカ、パキスタン、バングラデッシュ、カンボジア、ラオス、ビルマ、ネパール、モンゴル、日本から参加しました。参加者の殆どが信徒であったこと、男性の参加者が多かったのが特徴的でした。

 

 カリタス・アジアからの支援金で実施され、各国カリタスの人身取引撲滅の2008年度プロジェクト活動の報告がありました。人身取引撲滅の啓発活動のワークショップを通して、リーダーの養成が行われました。送り出し国の深刻な現状に触れました。

 

  カリタス・タイがタイ政府と連携して人身取引撲滅に取り組んでいることが印象的でした。 厚生省、外務省、労働省、警察庁、入管から職員の参加があり、タイ政府の取り組みが詳しく紹介されました。人身取引取締まり特別高等警察官からは、具体的な事例を使いながら、人身取引のグローバルなネットと手口がパワーポイントを使って分かりやすく説明されました。人身取引被害者の法的支援、裁判支援をしている弁護士からも人身取引絡みの裁判について具体的な説明がありました。

 

 エクパット(Ecpat)という「子どもの性的搾取、子どもの人身取引に反対する」グループからは、特に子どもの人身取引、性的搾取、性的虐待の厳密な区別を示唆されました。表立って議論はされませんでしたが、参加者の心には、「臓器移植」のための人身取引についてのテーマが重く沈んでいたようでした。

 

 私自身も『闇の子供たち』(映画にもなっています)を観て、とても深刻に感じていました。再度、「いのち」が問われているようでした。臓器を抜き取られた人の脇腹の傷あとの写真が忘れられません。        

                           (野上幸惠 聖心侍女修道会)

 

 

 

 

Fax News58PDF版


新刊紹介
『移住者と共に生きる教会』
   谷 大二司教 ほか・共著 
     
                    (女子パウロ会) 


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日本カトリック 難民移住移動者委員会
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