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FAX NEWS

 

FAX NEWS No.70

               発行責任者:谷 大二 2010年5月29日(土)発行

J-CaRM 情報発信 25


 日系ブラジル人青年の声(5)

 

 

 今回ご紹介するのは、Y・Fさんです。26歳の女性です。小学校・中学校時代のY・Fさんの体験談をお伝えします。


 来日してから、すぐに小学校に通い始めました。ブラジル人の子どもはよく転校しますが、私も一度、転校しました。理由は、先生から「あなたには日本で未来がない」と言われたからです。その時には頭が真っ白になり、「この先生は、何を言っているのだろう」と思いながらも、どうすることもできませんでした。その後、両親も学校に呼ばれて、同じことを言われました。もう、その学校にはいられなくなりました。


 違うアパートを探して、家族で引っ越し、学校も転校しました。今度の学校には、前のようなことを言う先生はいなかったので、安心しました。前の小学校では送り迎えは禁止だと言われていたのですが、「ブラジルでは、親が送り迎えするのは子どもの面倒をよく見ている」ということな のです。最初の学校では、母が送り迎えすると  先生からお説教されました。私には本当に合わない学校だったので、「転校して良かった」と、今でも思っています。


 中学に入ると、ブラジル人の友だちができました。ずっと「日本人にならなくちゃ、皆が私のことを受け入れてくれるようにしなくちゃ」と思っていたので、ブラジル人の友人ができて、肩の重荷が下りた思いでした。私はブラジル人ですが、どうしたらいいのか、本当にわからなかったので す。ずいぶん差別もされたので、日本人はあまり信頼できず、ブラジル人の子たちとばかり仲良くしていました。


 中学2年生ぐらいになると、ブラジル人の間では、卒業後の就職先は、「どこの派遣会社を使うのか」とか「どこの工場で働くのか」ということが話題の中心になります。皆の頭の中には、「工場で働く」ということしかありません。他の選択肢はまったくなかったのです。両親に相談すると、「だめだ、絶対に高校に行かなければならない」と言われ、ずいぶん反抗しましたが、結局、高校に入って、その後、すぐに工場で働きはじめたのです。

 

 


 2010年度 難民移住移動者委員会 公開講演会
『日本の出入国管理政策と国際人権法』
 

 

 

 5月7日(金)、幼きイエス会 ニコラ・バレ修道院(東京都千代田区)で、難民移住移動者委員会主催の公開講演会が開催された。約60名の参加者があった。


 出入国管理及び難民認定法(=入管法)が改定され、2012年までに施行が予定されている。外国人に対する管理がますます厳しくなることが懸念される中にあって、国際人権法はどのような役割を果たすことができるのか、「管理」ではなく、「人権」に基づく外国人政策の可能性を検討し、出入国管理及び難民認定法改定案に伴うさまざまな問題点について学習するため、神奈川大学法科大学院教授、阿部浩己(あべ こうき)さんを招き、公開講演会を行なった。


 難民、移住者を含むすべての外国人の人権保障を実現するためにどのようにすればよいかを ご講演いただいた。阿部さんは、国際法の専門家で、まず、国際社会の成立の過程を説明する中で、「周縁」に立って、世界を見るご自分の研究者としてのスタンスを明らかにして話を進められた。それは、先進国ではなく、発展途上国に身を置いて世界を読み解くことで、先進国の一つである日本に住む私たちにとって、違う物が見えてくるという大きなメッセージでもあった。日本での難民保護の歴史、在留資格が人権よりも重要視されている入管行政の問題などを指摘された。そして、行政による裁量・管理ではなく、出入国管理に人権法の原理を組み入れること、具体的には、国内人権機関の設置と人権条約の個人通報制度の導入をし、講演が終わった 。





Fax News70PDF版




新刊紹介
『移住者と共に生きる教会』
   谷 大二司教 ほか・共著 
     
                    (女子パウロ会) 


 世界的な移住の現象のなか、日本にも外国からの移住者が急増している。移住者にとっても受け入れる側にとっても暮らしやすい社会はどうあったらよいのか?
 家庭・親子の問題、学校教育や労働問題などが抱える切実な現場の実情と、多文化共生に取り組むカトリック教会の対策と希望を、移住者からの生の声とともに簡潔に述べている。さまざまな国の人々といっしょに暮らす社会、日本人だけでは社会が成り立っていかなくなっている現在、国民一人ひとりが直面し生き方を見直すために助けとなる必読の書。
 是非お読みください。ご希望の方は送料実費でお送りいたしますので事務局までご連絡ください。

 本体価格1,100円+税(税込1,155円)   送料:2冊迄160円



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難民、移住者、移動者のためにご支援をお願いいたします。
日本カトリック 難民移住移動者委員会
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