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FAX NEWS

 

FAX NEWS No.77

               発行責任者:松浦 悟郎 2011年3月5日(土)発行

J-CaRM 情報発信 31 


 ある難民男性の体験

 法務省入国管理局は、「平成22年に、難民申請を行なった人は1202人、難民として認定された人は39人」と発表しました(2月25日付)。人道的な配慮が必要だとして、特に在留を認められた人が363人いるとは言え、難民申請者たちの状況は厳しいものです。
(参考:法務省報道発表資料 http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri03_00077.html)  

  以下は、ある男性から難民申請中の体験談を寄せていただきましたので、ご紹介します。

 私は当時、難民申請の手続きをしていました。ある日、東京入管管理局から午前7時30分に出頭するようにという召喚状を受け取りました。事務所に着くと、係の人がロビーで待っているようにと言うので、そこで待っていました。長い間待っても呼び出しがあり ませんし、朝食も取っていなかったので、 食事のためにちょっと外に出てもいいかと聞きましたが、返事は「だめ」ということでした。

 そしてようやく午後1時30分に、事務官からパスポートや外国人登録証などを渡すようにと言われました。彼は、それらの書類を見て、厳しい顔で私を睨みつけ、「おまえは、この国にいるはずの人間ではない」と 言って、書類を持ち去ってしまいました。 一人残された私は、今起こったことを思い巡らしていました。私はどう考えても、何も悪い事はしていないし、事務官に対しても攻撃的なこともしていないのに、何故このような扱いを受けなくてはならないのでしょうか。

 面接が始まると、先ほどのことは序章でしかなかったことがわかりました。その事務官は、私に向かって「アフリカの人はなんと 馬鹿なんだ」と叫び、私を侮辱します。私は石のようになって座っていましたが、通訳はこの不愉快な言葉を訳すのを拒否して、事務官に「あなたは非人道的な行動をしている」と涙を流しながら抗議しました。彼女は感情的になり、事務官は為す術も無いという顔をしていました。雰囲気は険悪になり、私はいたたまれなくなって、事務官に「外に行って休んでもいいですか」と聞きましたが、受け入れられませんでした。そんなやりとりの後、 パスポートや書類を返してもらえたのは、 もう午後10時になっていました。これが私の難民申請手続きの最初の日の体験です。 それから、難民認定を受けるまでは、本当に長い道のりでした。

 これは、私一人の体験ではなく、多くの難民申請者が通る道です。日本にもたくさんの難民申請者がおり、日本でどのような目にあっているのかを知って頂きたいのです。そして、難民問題に関心を持ってください。私たち難民は、これから日本に住み、きっと日本社会のために大きな貢献ができると思っています。

 

 

 



                    

Fax News77PDF版


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