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FAX NEWS

 

FAX NEWS No.81

               発行責任者:松浦 悟郎 2011年7月16日(土)発行

委員会では外国籍の方々が被災地でボランティア活動していることや
復興支援活動に尽力されていること、委員会関係者の体験談などを
数回に渡り、FAXニュースでお知らせしたいと思います。

 
  1.南三陸町でのボランティア活動
       

 

 

 今回の東日本大震災では、毎週私がミサを捧げに行く大洗町でも4mを超える津波が襲いました。そこに住んでいたインドネシア人カトリック信徒の中には、自宅のアパートが浸水し住めなくなったため、避難所に身を寄せた人もたくさんいました。

 ライフラインのひどい状況を聞き、すぐに東京・四ッ谷や目黒、茨城の阿見などのインドネシア人信徒が、大洗まで水や食料を持って助けに来てくれました。そして、震災発生から1〜2週間が経ち、だいぶん落ち着きを取り戻し、今度は被災者自らが「何かできることは無いか」と考え、もっと被害が大きい東北地方への炊き出し支援を思いつきました。避難所で日本人から受けた数々の親切にとても感動したからです。

  あらかじめインターネットで調べ、また直接現地の状況を聞いて、炊き出しを行なう場所は、被害が大きい割にアクセスが悪いためボランティアが少なかった宮城県南三陸町に決めました。4月から、ほとんど毎週のように、ワンボックスカーにたくさんの荷物を積み、2台の車に分乗して10人ほどで南三陸町の避難所を訪問しています。現地では、被災者に昼ご飯と夕ご飯を、最初は200人分、多いときで500人分ほど作って提供しています。これまでに、カレーや牛丼、おでん、豚汁などの日本食やソト、ナシゴレンというインドネシア料理も作りました。おかゆと梅干は、被災者の方には、特に好評のようでした。

  さらに回数を重ねるにつれて、現地の要望に応じて、炊き出し活動だけではなく、つくば教会や水戸教会、その他、茨城県内の教会の日本人と外国人信徒にも協力して頂き、野菜や果物を集めて配ったり、医師と看護師が同行して被災者の診察をしたり、散髪、マッサージ、畑に積もった泥のかきだし、子どもたちのサッカーゲームの相手などいろいろな形でのボランティア活動を行っています。

  最初は、被災者の方々にどのように接したらいいのか、何と声をかけたらいいのか、とても戸惑いました。現地の方も少し遠慮しているようでした。いつも同じ高校と小学校の避難所に行くうちに、皆と顔見知りになりました。避難所だけではなく、自宅にいる人にも、水戸教会のマルティヌス神父が物資を直接届けていますが、今では顔を見せると大歓迎され、自宅に招き入れて下さるほどです。

 皆仕事を持っている人たちですので、南三陸町へは日帰りで行くことがほとんどです。朝早くに友部修道院を出発し、翌日の未明に戻ってきます。片道がおよそ420kmあるので、決して楽ではありません。けれども、被災者の皆さんのとても喜ぶ顔を見ると、こちらも嬉しくなって疲れも吹き飛び、また行きたくなるのです。

 今回の支援活動を通して、私たち自身も多くのことを学び、そして喜びを得ました。たくさんの出会いがありました。現地の人は、自宅が津波に流され、親しい人が亡くなっていても、悲しみを表に出さず、私たちの前では落ち着いて話をします。とても我慢強いと感心しました。そして、外国人の私たちを受け入れてくださり、時には、現地の人も一緒に手伝ってくれたりもしました。また、ボランティア同士も、最初は、お互いのことをよく知りませんでしたが、国籍を越えて皆で協力し、ともに分かち合うことができました。

  現地を初めて自分の目で見たときは、本当に驚きました。何も無かった!全てが大津波で流されていました。私はこのひどい状態を自分の目で直接見て恐れでいっぱいになりましたが、この支援活動を続けていくうちに、「恐れ」から開放されて、「希望と勇気」を抱くことができました。

  車の中に置いてあった十字架を取って、がれきの間を歩きながら、「亡くなった方々が神様の元で安らかに憩われますように」と祈りました。片手に十字架を握って、各所で「十字架のしるし」をして歩き続けました。

  東日本大震災の被災地は、「ゴルゴダの丘」です。そこで苦しんでいる人々の中で、神様の憐れみを祈り続け、神の存在を疑いたくなるようなときにも、神はそばにおられるのだと気づかされました。イエスが十字架で受けた傷を負ったまま栄光に入られたのと同じように、大惨事の中で苦しみながら亡くなった人々も、もはや苦しむことなく神のみもとで安らかに憩われていることでしょう。私は、この経験をまわりに伝え、これからも被災地とのつながりを続けていきたいと思っています。
                    (つくば教会 Sri Waluyo(スリ ワルヨ)神父)
 



 
  2.お見舞いの旅
       

 

 

 5月15日主日ミサ後、延岡教会の信徒とシスターが協力し、荷物の箱詰めをしました。そして 宮崎教会から運転してきた吉田繁神父様の助手をしながら、私は仙台へ出発しました。宮崎県内の教会の信者、カトリック幼稚園の保護者、園児、教職員の思いやりがいっぱいの野菜、米、果物、幼稚園で使える文房具など載せて。

 車に載らない荷物は、仙台の修道院へ送りました。今回の活動は、仙台にあるオタワ愛徳修道女会修道院の皆様のご協力がなければ実現しませんでした。感謝しています。修道院から往復しながら石巻、塩釜、釜石、宮古のサポートセンター、幼稚園へ必要な品を届けました。美しい山河と破壊された町々、人々の苦しみと協力している姿が印象的でした。

 現地を訪問したことによって、今、自分が派遣されている幼稚園の子どもたちを避難させる訓練の重要性を痛感しました。園長をしている2つの幼稚園は、太平洋のそば、川のそば、港の近くだからです。

 今回の活動は4月初旬、主日ミサを終えた吉田神父様との食事の席で始まりました。聖霊は不思議な働きをします。先輩司祭の偉大さを実感した東北往復の旅でした。延岡に戻った22日、南九州は梅雨入りでした。東北で雪山を見たのが夢のようでした。神様と私たちを受け入れてくださった皆様に感謝します。

                     (定例委員  延岡教会 川口 敏神父)






 

                    

Fax News81PDF版


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