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FAX NEWS

 

FAX NEWS No.83

               発行責任者:松浦 悟郎 2011年10月22日(土)発行

委員会では外国籍の方々が被災地でボランティア活動していることや
復興支援活動に尽力されていること、委員会関係者の体験談などを
No.81FAXニュースに続き、お知らせします。

 
  3.被災地で花開いた多国籍パワー
       

 

 

 3月の大震災で日本人一人ひとりが「なにかをしなければ」という気持ちをかきたてられました。しかし、そのような気持ちになったのは、日本人だけではありません。放射能を恐れて脱出する 多国籍の人々がいる一方で、日本に留まった人たちの中から「いままで日本にお世話になった。今こそ恩返しのとき」と、たくさんのグループが被災地に向かいました。正規滞在者も、非正規滞在者も一緒です。

  さいたま教区からも、数え切れないほどの  ボランティアが現地に入り、支援活動に汗を流してくれました。とくにフィリピン人、南米のスペイン語圏の人々、ブラジル人、ベトナム人それぞれの共同体が、固い結束のチームを組んで実施した炊き出しは、実に見事でした。300人、500人、ときには800人分の食事をサービスし、グループによっては食事の後にアトラクション まで披露する活躍ぶりです。しかも、1度だけでなく2度、3度と出かけ、日本人には不得手な底抜けに明るい笑顔で、あっという間に避難所の人々と打ちとけて行く様子には、感動をおぼえました。

 教区長の谷大二司教様は、阪神淡路大震災でも支援活動に携わった経験をお持ちですが、「阪神淡路のときは日本人が多国籍の人々を助けた。 今回は、多国籍の人が日本人を助けている」と 言われ、時代の変化に感無量といったご様子でした。

 日本の国が外国人に対して排他的な態度をとりつづけている一方で、「この国に住む人は、目の色、肌の色にかかわりなく皆仲間」という現実が定着しつつあるのです。為政者が早くこの事実に気付いてくれることを願います。
          (さいたま教区司牧センター  齋藤 紳二)

                   



 
  4.湯本サポート・センター訪問
       

 

 

 6月23日〜28日、福島県いわき市の湯本サポート・センターで奉仕をさせていただきました。

 避難所は、湯本サポート・センターを中心に13ヶ所あり、そのうちの9ヶ所で傾聴を専門とする「みみ」というグループの方々と、初めはご一緒に、2回目からは各自で訪問しました。

 避難所には、原発30km以内の方、津波の被害に遭った方が多く、6月末〜7月中旬の目処で避難所から移動する人もいて、日ごとに人が減少していました。仮設住宅やアパートに入居が決まれば、市の手続きにより家電などの6点セットが準備されます。しかし、入居してからは食事の手配などを全て各自でしなければならないため、その負担は大変です。

 湯本サポート・センターから20分位の所に、小名浜教会があり、支援物資を仕分けして、必要な方に運んでいます。今後は、仮設住宅でも民間アパートでも一人住まいの方々のサポートが課題となるでしょう。

 また、今回の傾聴ボランティアを通じて、とても大切な体験をさせていただいたことに感謝しています。共に抱き合って泣いた人、行政に不満を持った人などいろいろな方々に神様の愛が注がれ、平和な心に戻る日が一日でも早く来ますようにお祈りしています。
      (聖ビンセンシオ・ア・パウロの愛徳姉妹会  シスター前田 智佳子)



 
  5.宮城県石巻市訪問
       

 

 

 6月27日、明るいうちに目的地に着きたいと思いながら出発し、石巻市立湊小学校の門前で唖然としました。校庭が水浸しで泥沼状態だったからです。梅雨に入ってから、校庭の水が引かないままなのです。

 朝からハエの大群を目の前にして、片手を振り振り、食事をするのは、新米グループのスタイル。このハエがどこから来ているのか原因を探らないと解決出来ません。津波の時に流れた大量の魚やヘドロや海水が下水や庭や瓦礫の下に残ったままだからです。

 初心者ボランティアや外国人ボランティアが以前からの知り合いのように仲良く、現場の泥出しに出かけていく姿は、力強く嬉しいものです。仮設住宅に当選した方の引越の手伝いや困ったことの相談など、被災者から出てくる声に耳を傾け、答えながら、自立の手助けをさりげなくしている方の姿に見とれていました。この避難所が「避難所の見本」となり、見学者も多くなりました。何を大切にしているかを確認させてくださるところです。被災者が第一であり、どうしたら答えられるか毎瞬祈って行動している現場を度々見ました。

 180人の被災者が避難していますが、静かで落ち着いています。人と人の交わりを求めているようです。繋がっていくことから、これからどう生きていくのかが見えて来る時期を迎えることでしょう。

 自衛隊の給食活動が引き上げてしまうので、その後の対応に苦戦しているそうです。しばらくは、朝食はパンとミルク、昼食はおにぎりとお茶、夕食はお弁当になるとのこと。栄養面での偏りが懸念され、過去の緊急時に戻ることになります。

 今回は、被災された方々と同じ部屋で休むことになり、いろいろな話を聞き、深い交わりが出来て、本当によかったです。

 ある母娘は「地震があってから、いつも用意してあったリュックサックに常備薬と水だけを持って、走った。15分後にこの学校に走り込んで、4階に上がった。家は跡形もなく流れた。10分もしないうちに、大津波が押し寄せたのをこの窓から、この目で見た。その時のことはなかなか話せなかったけれど、今日、話せた」と語ってくれました。また、別の方は「最初は、1,200人がこの避難所に集まっていました。廊下も階段もドロドロで、それが今ではこんなに綺麗ですよ。共同生活の中で当番制や約束事を守って助け合って、過ごしている。やっとまわりが見え始め、じっとしているだけでなく、何か出来ることを始めたい」と意欲が湧いてきたと聞きました。

 被災地は、日々変化しています。避難所の中で、避難所とその近隣で救助を待っている方々に、お弁当配りに同伴しながら、話に耳を傾けることは大切なことだと感じました。
            (聖母奉献修道会 シスター鈴木 文子)


 

                    

Fax News83PDF版


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