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2002年 メッセージ・抗議/要請・申入書 


2002年10月17日 日韓国交正常化と真の和解と平和を求めるメッセージ


浦和教区の皆様


 9月の日朝首脳会談により、日朝国交正常化への一歩が踏み出されました。これにより、新しい日朝関係が始まり、朝鮮半島ならびに北東アジアの全域の平和と安定が促進されることを私は期待しています。  朝鮮民主主義人民共和国政府は、「拉致」に政府に関係する機関が携わっていたことを認めました。国家が何の罪もない個人の命、家族のいとなみを侵害することは許されることではありません。国家による重大な犯罪です。 このようなかたちで個人の生が踏みにじられたこと、また、家族の苦しみを思い、いたたまれない気持ちです。被害者と家族の方々のために神に祈りたいと思います。また、帰国された「拉致」被害者たちが家族の絆を取り戻し、すべての人が人間らしく生きていけるような環境が作られていくことを希望します。  同時に、私は、今回の「拉致」問題に関して次のことを感じています。 ?共和国政府が独裁軍事政権であり、今の私たちには信じられない国であるかのように報道されています。確かに、そのとおりでしょう。しかし、戦前の日本も、今の共和国政府と同じだったのではないでしょうか。そのことを棚に上げて批判することができるでしょうか?私たち自身も過去を反省した上での批判でなければ、実りはもたらされないでしょう。 ?戦前・戦中期、日本が朝鮮半島を植民地支配し、多くの朝鮮人を「強制連行」して戦争や労働に狩り出し、中には強制的に「性的奴隷」とされた女性がいたことを思い起こします。かつて、日本も「拉致」と同じ事件、いやそれ以上の事件を起こしていたのです。しかし、いまだに日本政府は彼らに十分な謝罪と補償を行っていません。 ?「拉致」問題が取り上げられたあと、在日朝鮮人、特に弱い立場にいる子どもたちに対する嫌がらせ、脅迫が相ついでいます。根深い差別感情によって、このような心無い行為が繰り返されることについて、深く憂慮しています。 私たちの受けた悲しみや苦しみが、かつて私たちが与えた悲しみや苦しみとつながってこそ、真の和解と平和への道が開かれるのではないでしょうか。


2002年10月17日

カトリック浦和教区長 司教 マルセリーノ 谷 大二




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