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世界難民移住移動者の日


2002年度 委員会メッセージ


“ちがいがある”ほど豊かないのち

 今年の「世界難民移住移動者の日」の標語を「“ちがいがある”ほど豊かないのち」としました。私たちはちがいを分裂、争い、対立などを生み出すマイナスのこととして、とらえがちです。確かに民族、文化、宗教のちがう人がただそこにいるだけなら、お互い無関心であったり、ちょっとした意見のちがいで不和になったりしかねません。「ポルトガル語、タガログ語、スペイン語は分からないから、かかわれない」という内向きな心。職を探しているアフガニスタン人に「テロを起こす恐ろしい国の人だから雇わない」というように、無意識に抱いている偏見や先入観。他の宗教のなかに、同じ福音の価値観を発見しないで、一方的に排除しようとするような態度が私たち自身の中、教会の中、社会の中に深くはびこっています。

 しかし、ちがいを認め合う歩みを始めると、いやがおうでも「尊敬と連帯の文化」を妨げる態度や意識と向き合うことになります。異文化のもとで生活をしている人たちとの具体的な交流を通して、時には傷ついたり、忍耐を求められたり、不寛容な自分に気づかされたりします。そこにちがいを認め合い、互いに生かそうとする気持ちが働く時、そのちがいこそが豊かなエネルギーを生み出すことになります。私たちは今、ちがいが争いとなるような「敵意と対立の文化」から、それぞれのちがう民族文化を互いに尊重しあい、共生を目指す新たな「尊敬と連帯の文化」(教皇ヨハネ・パウロ二世のメッセージ 第88回世界難民移住移動者の日(2002)より)を創るべき時を歩んでいます。

 しかし、この歩みは決して楽なもの、容易なものではありません。 このような緊張関係の中で「お互いに世界がちがうから・・・」と言ってあきらめるのではなく、「みんなちがって、みんないい・・・」(金子みすゞの詩 “わたしと小鳥とすずと”より)という視点に立って、ちがう相手と信頼と尊敬をもって対話し続けていくならば、その歩みの中できっと自分の世界にはない良さや、すばらしさに感動したり、ちがいの中にも同じ価値観が息づいていることを発見することでしょう。 

 現在、日本の教会は40万もの多国籍信徒を擁する、まさに「隠されている宝」( マ タ イ11:44以下)を内にもつ畑にたとえられます。私たちは自分の殻を破って(自分の持ち物を捨てて)、多文化・多民族の様々な考え、見かた、表現の豊かさを掘り起こすように福音から呼びかけられています。この呼びかけに真剣に取り組むならば、日本における新しい教会の姿が生まれていくでしょう。そして、社会に対し「尊敬と連帯の文化」の発信源のひとつにもなるでしょう。この意向を持って、皆様の祈り、献金、司牧協力をお願いいたします。                          



2002年9月22日 
日本カトリック難民移住移動者委員会




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